国産材を使ってエコロジーに
以前に間伐材について触れたことがありますが、今回は、いかに国産材を使うかについてお話します。
今では木造住宅の大半が外国産のものや、集成材を使用しています。その理由といえば、
- 値段が安いこと
- 品質が安定していること
- 加工の必要が少ない
その反対に、工務店が国産材を使いたがらない理由は、
- 値段が高い
- 品質が安定していない(強度・反りなど)
- 手間がかかる、という事です。
私は予算や仕様を考えた上で出来る限り国産材を使えるようにと考えているのですが、たとえば、柱や梁(はり)といった構造材に集成材を予算の関係で使う場合であっても、土台は出来る限り国産の桧(ひのき)を使います。
なぜ桧を使うかといいますと、湿気に強く、防虫効果もあるからです。
あまり知られてないことですが、基礎をベタ基礎にして土台に桧を使い、外壁通気工法を取ることで、防蟻処理を省くことができます。
次にフローリングですが、無垢材(桧や杉)のフローリングは、合板のフローリングに比べて、夏はベタつかず、冬は足が冷たくありません。これは木に空気層があるためです。
栗やタモなどの広葉樹は、木自体が硬い=木の目が詰まっているので空気層も少ないのですが、杉や桧などの針葉樹は、とても柔らかく肌触りもとてもいいです。
階段材については、無垢材で作る場合は、しっかりと乾燥させた材料を使うことが重要です。でないと後から、反ったり、曲がったりします。
最後に、国産材を使うとどうしても、価格が少し高くなったり、時間や手間がかかったりします。しかし、味わいがある家ができるとも思います。