地積更正について

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■今回は、「地積更正」についてお話します。

地積更正とは、土地の面積が登記簿と一致しない時に測量をし、登記簿の面積を訂正することです。あまり、関係ないように思われがちですが、結構重要なので知っておいて頂けたらと思います。

 

■どんな時に地積更正が必要なのか?

身近には、土地を売る時です。境界が不明瞭だったり、見た感じ明らかに大きさが違ったり、あとは、分筆後の残地を売るの場合です。

売る時に、現状有姿・公簿取引(そのままの状態で、登記簿に基づいて取引すること)なら、地積更正の必要もありませんが、契約の条件が境界を確定し、地積更正をして引渡しする場合などです。

 

■残地とは?

残地とは、Aという土地(50坪)があったとします。そのAをBとCに分筆するときに、たとえば、Bを30坪として分筆して残った土地Cを残地といいます。

理論上は20坪なんですが、昭和63年以前の測量は誤差も多く、この残地の面積は信ぴょう性がありません。

 

■境界の確定

土地の面積を正確に計測するためには、境界の確定が必要です。境界とは隣地との点です。基本的に道路にも面していますから、道路の持ち主(国、県、市)とも境界の確定が必要です。

具体的には、隣地の方と役所に対して境界の立会いを求め現地で確認していきます。
その、確認合意した境界を杭やプレートで明示します。そして、その境界に基づき測量をし図面を作ります。

 

■境界確定協議書

図面と境界確定協議書を作り、関係者全員の実印と印鑑証明をもらいます。あと、自治会長の印鑑も必要です。

この境界確定協議書を根拠に地積更正登記をします。これで、登記簿の面積が正しく訂正されるわけです。

 

■費用はどれくらいかかるのか?

地積更正ですが、登記簿の面積を直すために沢山の手続きが必要になります。簡単な場合でも、20~30万円位かかりますし、面積が広かったり、地権者が多かったり、複雑だったりすると更に費用はかかります。

読んで頂くだけで、大変そうだという事は伝わったかと思いますが、この作業、かなり大変です。

土地を買うときにも、境界が不明瞭であったりする場合は、地積更正後の引き渡しという条件で契約をされた方がいいと思います。

あと、座標で面積を導き出しますので、境界杭やプレートがなくなっても、自分の土地境界を再現できますから安心です。

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