買った後に、お金のかかる土地、かからない土地
■今回は、土地を選らぶにあたり、お金のかかる土地とお金のかからない土地についてお話します。
以前に契約の前に宅建主任者から重要事項説明を受けるというお話をさせていただいたと思いますが、その重要事項にあたる内容によって、土地の取得費用以外にもお金のかかる場合があります。
■上下水道が入っていない場合
道路に水道の本管が入っていれば(だいたい入っている)、そこから敷地に配管を引き込みます。場所によって異なりますが、だいたい30万円以上かかります。
下水の場合も同様ですが、上下水道を一緒に工事できると多少安く出来る場合もあります。
■地盤が弱い場合
契約で、地盤が弱い事を瑕疵(かし)とする条項が無い場合は、買主が地盤改良をしないとなりません。これもケースにより違いますが、20~200万円ぐらいかかります。
■建築確認申請の他にも申請が必要な場合
たとえば、開発許可や農地転用、緑地協定など市街化調整区域の場合は、なんらか申請が必要な場合が多いものです。
■土地に雑木などが生えている場合
以前に、山だったところを造成して分譲地にしている場合、年月が経つと(20年など)木が生えてきたりします。
このような場合も、契約の中で雑木を切って整地して引き渡しをするという条件であればOKなのですが、「現状有姿取引」であれば、木が生えた状態の引き渡しとなります。
■道路と敷地に高低差のある場合
これも山の分譲地に多いのです。敷地が道路よりも高い場合は、ガレージ部分を掘りこんだり、全体に擁壁が必要な場合があります。
今回は、土地代金以外にかかるお金がある場合についてお話ししました。
一見、安そうに思える土地でも、他にお金がかかれば、実は全然安くなかったという事になってしまいますから注意が必要です。