高圧線が通っていて地役権が設定されている土地

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■今回は高圧線のある土地についてお話します。

土地を探していて、チラシなどを見ていると、「この土地、なぜこんなに安いんだろう」という時があり、実際に物件を見に行くと土地の上に高圧線が走っていたという事が時どきあります。

なぜ高圧線が走っていると土地が安くなるのでしょうか?

 

■敷地の上に電力会社の高圧線があると・・・ 

敷地の上に高圧線があるということは、ほとんどの場合、地役権という権利が設定されていて、たとえば地上、10mから20mまでの範囲などと指定され、その権利は登記簿に地役権登記として設定されています。

具体的には建物を建てるときなどに高さ制限が出るということになります。

■地役権とは?

地役権とは他人の利便性のために自己の土地を供するという物権です。

たとえば、●●電力高圧線を通すために地役権の設定をすると、その対価として、金●●円を一括でとか、毎年など対価をもらいます。その権利は地役権登記としてその土地に権利設定されます。

 

■地役権設定のある土地はなぜ安いのか?

地役権が設定されている土地がなぜ安いのかという事ですが、たとえば土地の上空に使用制限があるからです。

たとえば、10メートル以上の建物は建てることができないなどです。

次に、不動産の鑑定や金融機関の評価でも地役権が設定されているということで、評価額が低くなります。

 

■高圧線は人体に影響があるのか?

よく言われるのが、人体に悪影響があるのか?ということですが、私の知っている限りでは、高圧線が人体に悪影響を及ぼすというのはありません。

もし、そうであれば、高圧線の下には家などは建てることができなくなります。

 

■結論

  • 地役権の設定されている土地は、家を建てる場合に高さなどの制限をされる場合がある。
  • 土地の使用に制限があるので、その分、買う時の値段も安いが、不動産の評価額も低い。
  • 地役権の設定されている物件は、経験上売れにくい。
  • 高圧線=人体に悪影響あると誤解されているが、そのような因果関係はない。

 

最後に・・・ 土地を見に行って、金額が相場よりも極端に安い場合などはなにかあると思ったほうがいいです。

また、物件資料と現地は良く見ることが大切です。

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