土地を借りて家を建てる、定期借地について

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■今回は、定期借地についてお話します。

今までは、売り土地だけに焦点化してお話をしてきましたが、別に借地であっても家を建てることはできますので、定期借地についてお話します。

■定期借地とは?

定期借地とは、一言で言うと、50年以上の期間を定めて、契約終了になったときに、更地にして土地を返す借地契約です。従来の借地借家法などにある、契約更新や建物買取請求権はありません。

■定期借地が出来た背景

この定期借地が出来るまでは、一度土地を貸したら、2度と返してもらえないような状況でした。

というのは、借地法、借家法、借地借家法により、借主に一方的に有利な内容になっていました。その背景には、戦後の住宅が不足している状況あり、賃借人を保護する必要があったからです。

■具体的にはどんな感じか考えてみます

ここでは仮に、定期借地で家を建てたことを前提にシュミレーションをしてみましょう。

たとえば、実勢価格が2500万円の土地があったとします。たとえば、これが借地になった場合、仮に、保証金450万円 地代2万円とします。(もっと高い場合も安い場合もあります)

最初に、土地にかかる費用は450万円ですみます。建物が2500万円掛かったとして、土地建物で3000万円以内に収めることができます。

<土地を買った場合>

土地 2500万円 + 建物2500万円

<定期借地の場合>

土地 450万円 + 建物2500万円

■借地は、自分のものにならない

この定期借地契約ですが、契約更新はなく、契約終了時(50年後)に建物を撤去、更地(さらち)にして明け渡さなければなりません。

ただし、明渡し後、当初に支払った、保証金を返してもらうことができます。

実質、毎月の地代、2万円×12カ月×50年=1200万円という金額で、2500万円相当の土地を50年間使用できたということになります。

土地の価格が高く、なかなか手の出ないような土地柄であっても、定期借地ならマイホーム取得を半分程度の費用で実現できます。

また、公社などでは、一定期間経過後、土地を買取ることができる場合もあり、そのような物件も出ていますので要チェックです。

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