境界について
■今回のテーマは境界についてお話しましょう。
かなり重要な内容なのでよく読んでくださいね。
あなたは、境界(きょうかい)という言葉を聞かれたことはありますか?
不動産取引の引渡し時に境界の立ち会いを行うことも少なくありません。
よく買主さんがおっしゃるのは、「境界はちゃんとしてくださいね」で、
「ちゃんとしてください」=境界を明示してくださいね。という意味です。
最近の境界は、杭(くい)やプレートで、明確にどこが境界か分かりますが、その昔(といっても30年ほど前)は、かなりヒドかったものです。
たとえば、隣地(となり)との境界が「柿の木の中心」、「大きな石」や、「溝の中心」とか、ほんとそんなんでいいのか?と思うほどです。
あと、おじいちゃんがいないと境界が分からないとか・・・ハッキリ言っていい加減でした。
■そんな境界やったら、隣地とモメませんか?
その通り、めちゃくちゃ揉め事多かったようです。(隣地とは先祖代々仲が悪いとか)
たとえば、土地を売ろうとしても、境界がハッキリして無いと売れません。境界が不明ということは、どこからどこまでが自分の土地か分からないからです。
しかし、それは昔の話で、今では境界をミリ単位まで、ハッキリとすることができます。
■たとえば次の図を見てください。
上の図が測量図、下の方が座標です。座標と聞いて何か思い出さないですか?
中学の数学でグラフが出てきたと思うのですがその、XとYの座標を応用して、測量をしています。
この座標を再現すれば、境界の杭やプレートが無くなってしまっても、その位置を再現できるのです。ですから、測量図に座標がしっかりと出ている土地ならかなり安心なんですよ。
境界はしっかりしていないと、隣地と必ずと言っていいほどモメます。(特に代が替わった時など)気をつけましょう。