その土地が以前どんな土地だったのか? 土地の土壌汚染

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■今回のテーマは、その土地が以前何であったのかということをテーマにお話します。

その土地は、以前なんだったのか?

そりゃー土地だろうよって。

まあ確かにそうなのですが、今は宅地だとしても、その前は田んぼだったり、畑だったり、山だったり、貯水池だったりします。

 

■なぜ、今さらそんなことを言うのか!

その土地が以前なんでもいいじゃないか!と思われる方も多いかもしれません。しかし、今それはちょっと注意しておく必要があります。

それは、最近問題となっている土壌汚染が関係あるからなのです。

たとえば、今は大規模な住宅地になっている分譲地が以前は工場だったりした場合、その土地が汚染されている可能性があります。また、具体的には、その土地に人体に有害な物質が埋設されていたとしたら、その物質が地下水に染み出たりすることも十分に考えられます。

 

■調査義務や除去義務はだれにあるのか?

この法律が施工されたのが平成15年2月ですから、それ以降の土地売買については、調査義務や除去義務はその土地の所有者にあります。

これは、業者かどうかは関係ありません。

たとえば、土地売買に関して、この土壌汚染は瑕疵にあたります。瑕疵(かし)とは、見えないキズという意味です。

不動産売買契約書の中の瑕疵担保責任や重要事項説明書の中のその他の事項などに出てくると思われます。

 

■気をつけるのは?

私が気をつけているのは、その土地が以前工場だったところです。

たとえば、塗料を作っている会社、クリーニング店、自動車整備工場、プラスチックを作っている工場など etc

例をあげればきりがありませんが、化学・工業系は要注意です。

 

■もし、土壌が汚染されていたら・・・

まず、現状でどのような状態かの調査をします。そして汚染物質の種類や規模によりどのように対策をすればよいのか計画をたてます。

そして、次にそのプランに基づいた修復を行います。たとえば、

  • 掘削・除去
  • 封じ込め・不溶化
  • 分解・浄化

次に、修復後の汚染濃度の変化を調査し、修復状況を確認します。

これで、土地が浄化されたわけです。

 

(まとめ)
土壌汚染は人体への影響だけでなく土地の資産としての価値を大きく下げてしまいます。
その土地が以前何だったのか少し気にしてもいいのではないでしょうか。

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