建物を建てる時に制限を受ける規制について
■今回は、建物を建てる時に制限を受ける規制についてお話します。
実は、建物を建てるときに沢山の法律の規制をうけるのですが、ごく初歩的なところで、建ぺい率、容積率があります。
都市計画法で定められている、建ぺい率●●%、容積率●●%という、よく不動産の広告に載っているものです。
まず、建ぺい率とは・・・敷地面積に対して建築してもよい面積の上限です。
■建ぺい率とは?
(例)100㎡の土地があったとします。建ぺい率が60%だとすると、1階の床面積が60㎡まで建てることができます。
■容積率とは?
先ほどの建ぺい率は、敷地面積に対して建てよい、1階の床面積の上限でしたが、容積率は、建ててもよい延べ床面積の上限となります。
ですので、2階建てであれば、1階と2階の床面積の合計、3階建てなら、1階~3階の床面積の合計となります。
先ほどの例で、容積率が200%だとすると、敷地面積が100㎡ですから、延べ床面積200㎡が上限となります。
■初歩的な疑問~建ぺい率と容積率いっぱいに建物を建てることができるのか?
建物の高さ制限など、他の規制で制限されますので、一杯まで建てることはできません。
■住宅を建てるにあたり注意すること
特に気をつけることは、第一種低層住宅のような、50/100 (建ぺい率50%、容積率80%)のような土地です。
このような土地の場合は、壁面線の制限で、隣地境界線より1m空けたりする必要がありますので、敷地の面積が小さいと、希望の家が建てられない場合が多いものです。
建ぺい率、容積率は建てることができる面積の上限であって、必ず建てることが出来る面積ではありませんので、ご注意ください。